イーサリアムはオワコン？暴落の可能性と将来性と今後の見通しを徹底解説

どうも、月見（@Suzuka14144156）です。

今回の記事では、イーサリアムはオワコンなのか？将来性と今後の見通しについて解説したいと思います。

よって、この記事では、このような悩みをお持ちの方におすすめです。

• イーサリアムはオワコン？
• 今後の見通しは？
• 暴落の可能性は？

イーサリアムとは？

特徴

イーサリアムの主な特徴は以下の通りです。

イーサリアムの価格推移と現状

イーサリアムの価格推移

イーサリアムのボラティリティ

イーサリアムはビットコインや、S＆P500（米国株式）と比較して、ボラティリティが高い傾向があります。

実際に計算して示します。

以下のグラフから、イーサリアムのボラティリティが非常に高いことが確認できます。

以下に上のグラフを作成するためのPythonコードを示します。

import yfinance as yf
import plotly.graph_objects as go

# ビットコイン、イーサリアム、米国株式のデータ取得
btc = yf.download('BTC-USD', start='2020-01-01', end='2023-04-07')
eth = yf.download('ETH-USD', start='2020-01-01', end='2023-04-07')
stocks = yf.download('^GSPC', start='2020-01-01', end='2023-04-07')

# 日次リターンの計算
btc_returns = btc['Close'].pct_change()
eth_returns = eth['Close'].pct_change()
stock_returns = stocks['Close'].pct_change()

# バイオリン図の作成
fig = go.Figure()

fig.add_trace(go.Violin(y=btc_returns,
                        name='Bitcoin',
                        box_visible=True,
                        meanline_visible=True))

fig.add_trace(go.Violin(y=eth_returns,
                        name='Ethereum',
                        box_visible=True,
                        meanline_visible=True))

fig.add_trace(go.Violin(y=stock_returns,
                        name='S&P 500',
                        box_visible=True,
                        meanline_visible=True))

fig.update_layout(title='ビットコイン、イーサリアム、S&P 500のボラティリティ比較',
                  yaxis_title='日次リターン')

fig.show()

以上の点から、このグラフはイーサリアムのボラティリティが非常に高いことを示しており、市場の影響を受けやすい新興技術の特性が表れていると考えられます。

この点もイーサリアムが、オワコンと言われやすい側面を持っていると言えます。

技術開発動向

イーサリアムは、スマートコントラクトを実行できる分散型プラットフォームとして、ブロックチェーン業界をリードしています。近年、DeFi（分散型金融）やNFT（非代替性トークン）の普及に伴い、イーサリアムの利用が急増しています。一方で、トランザクション処理能力の限界や手数料の高騰といったスケーラビリティの課題が顕在化しています。

イーサリアムは2022年9月、コンセンサスアルゴリズムをPoW（プルーフ・オブ・ワーク）からPoS（プルーフ・オブ・ステーク）へ移行する「The Merge」を実施しました。PoSへの移行により、マイニングに伴う膨大な電力消費が解消され、環境負荷の低減が期待されています

イーサリアムは2024年3月13日、大型アップグレード「デンクン（Dencun）」をメインネットに実装しました。デンクンアップグレードは、実行層の「カンクン（Cancun）」アップグレードとコンセンサス層の「デネブ」アップグレードを組み合わせたものです。

特に注目されているのが、カンクンアップグレードで実装されるEIP-4844「プロトダンクシャーディング」の導入です。プロトダンクシャーディングにより、イーサリアムのノードが一時的にオフチェーンデータにアクセス可能になります。これによりネットワークスループットが向上し、トランザクション手数料の削減やスケーラビリティが大幅に改善されることが期待されています。特にレイヤー2ネットワークがより低コストでトランザクションを発行できるようになるとみられています。

デンクンアップグレードの影響もあり、イーサリアムの価格は3月8日に4000ドルを超え、2021年12月以降の最高値を記録しました。ただし、メインネットのユーザーが直接恩恵を受けるわけではなく、当面はレイヤー2での取引が必要になるとの指摘もあります。

デンクンは2023年4月の「シャペラ（Shapella）」以来の大型アップグレードであり、イーサリアムの将来にとって大きな前進となりました。レイヤー2の技術が進化・成熟するにつれ、中長期的にはイーサリアムでの取引が最適な選択肢になっていくと期待されています。

イーサリアムがオワコンと言われる理由とは？

イーサリアムがオワコンと言われる主な理由は以下の通りです。

スケーラビリティの問題

イーサリアムは、トランザクション処理能力の限界や手数料の高騰といったスケーラビリティの課題を抱えています。

ネットワークの混雑時には取引が遅延したり、ガス代と呼ばれる手数料が高騰したりすることがあります。この問題により、イーサリアムの利便性や実用性に対する懸念が生じています。

イーサリアムキラーの台頭

ソラナ、カルダノ、ポルカドットなど、イーサリアムの欠点を克服し、高速かつ低コストなトランザクションを実現するプロジェクトが登場しています。これらの「イーサリアムキラー」と呼ばれる競合プロジェクトの存在により、イーサリアムの優位性が脅かされているとの見方があります。

以下は、イーサリアム、ソラナ、カルダノ、ポルカドットを速度とトランザクションの観点から比較した表です。

総合的に見ると、ソラナは高速なトランザクション処理と低手数料で優れた性能を示しています。ポルカドットは相互運用性に重点を置いており、イーサリアムとカルダノはそれぞれ独自の強みを持っていますが、スケーラビリティの改善が求められています。

規制の不確実性

イーサリアムを含む仮想通貨全般に対する規制の不確実性も、オワコン論の一因となっています。

各国政府や金融当局による規制強化の動きは、イーサリアムの普及や価格に負の影響を与える可能性があります。規制リスクは投資家心理を冷やし、イーサリアムへの投資を躊躇させる要因となり得ます。

価格の変動性

イーサリアムの価格は、他の仮想通貨と同様に非常に変動が大きいです。短期的な価格変動により、投資家が損失を被るリスクがあります。価格の不安定性は、イーサリアムを実用的な決済手段として利用することを難しくし、通貨としての信頼性を損なう可能性があります。

ただし、イーサリアムは以下のような強みも持っており、オワコンとは言い切れない面もあります。

イーサリアムがオワコンとは言い切れない面

開発コミュニティの活発さ

イーサリアムは世界中の開発者から支持され、活発なコミュニティを形成しています。多くの開発者がイーサリアムのエコシステムに参加し、新たなアプリケーションやサービスを生み出しています。この開発コミュニティの存在は、イーサリアムの継続的な発展と進化を支える重要な要素です。

現時点ではイーサリアムの開発者コミュニティの厚みとエコシステムの規模が圧倒的ですが、ソラナは技術的優位性を武器に急速に勢力を拡大しています。
カルダノは学術的なアプローチで着実に技術を進化させ、ポルカドットは相互運用性の実現に注力しています。
今後はイーサリアム2.0の進展、ソラナのエコシステムの拡大、カルダノの着実な開発、ポルカドットの相互運用性の実現など、それぞれの強みを生かした発展が期待されます。

アップグレードによる改善

イーサリアムは、スケーラビリティ問題の解決に向けて、定期的なアップグレードを実施しています。イーサリアム2.0への移行やレイヤー2ソリューションの導入など、技術的な改善により、トランザクション処理能力の向上と手数料の低減が期待されています。

企業との提携

イーサリアムは、マイクロソフト、トヨタ、JPモルガンなど、世界的な大企業との提携を進めています。企業がイーサリアムの技術を活用したプロジェクトを推進することで、イーサリアムの実用性と信頼性が高まる可能性があります。

イーサリアムはオワコン説を裏付ける事例

以下CoinMarketCapのチャートを見ると、2023年頃からイーサリアムの時価総額シェアが徐々に低下し、代わってソラナのシェアが伸びていることがわかります。

参考：グローバルライブ暗号資産価格チャートと市場データ

具体的には、2023年1月時点でイーサリアムの時価総額シェアは約18%でしたが、2024年4月現在は約15%まで低下しています。一方、ソラナは2023年1月時点では時価総額シェアが1%に満たない程度でしたが、2024年4月には3%近くまで拡大しています。

この背景には、ソラナの高速かつ低コストなトランザクション処理能力や、NFTマーケットプレイスの急成長などがあると考えられます。ソラナはイーサリアムと比べてトランザクション速度が速く、手数料も安いため、DeFiやNFTのユーザーを引き付けています。

また、2023年後半にソラナブロックチェーン上のNFTマーケットプレイスが急成長し、取引量が大幅に増加したことも、ソラナの時価総額シェア拡大に貢献したとみられます。

一方のイーサリアムは、高いガス代や処理速度の遅さが課題となっており、これがシェア低下の一因になっていると考えられます。イーサリアムは今後のアップグレードでこれらの問題の解決を目指していますが、それまでの間にソラナなどの競合プラットフォームにシェアを奪われる可能性があります。

CoinMarketCapのチャートは、イーサリアムの優位性が脅かされつつあり、ソラナが台頭しているという暗号資産市場の変化を如実に示していると言えるでしょう。

イーサリアムの将来性はあるのか？徹底分析

主な価格予想をまとめると以下の通りです。

イーサリアムの将来性が期待される主な理由は以下の通りです。

以上のように、イーサリアムは今後10年で大幅な価格上昇が予想されています。ただし、あくまで予測であり確実ではないことに注意が必要です。市場動向を注視しつつ、慎重に判断することが重要だと言えるでしょう。

イーサリアムが購入可能なオススメ取引所

bitbank

bitbank（ビットバンク）は、日本国内の仮想通貨取引所の中でも取引量が最大級の取引所です。2014年5月に設立され、2017年3月より仮想通貨交換業者として登録されています。bitbankの特徴は以下の通りです。

参考：bitbank公式サイト

Coincheck

Coincheck（コインチェック）は、日本の大手仮想通貨取引所の一つです。2012年に設立され、2017年9月に金融庁から仮想通貨交換業者として登録されました。

Coincheckの特徴は以下の通りです。

参考：Coincheck公式サイト

Bybit

以上のように、Bybitは高いレバレッジ取引や多様な取引商品、低手数料、日本語対応など、ユーザーにとって魅力的な特徴を多く備えた海外の仮想通貨取引所といえます。

CoinMarketCapのランキングでも常に上位に位置しており、高い人気と信頼性を誇っています。

参考：Bybit公式サイト

Bitget

Bitgetは、Bybitと同様に高いレバレッジ取引が可能な海外の仮想通貨取引所です。加えて、コピートレード機能やデュアル投資機能など、ユニークな取引ツールを提供しているのが特徴です。

手数料の安さや日本語対応の充実度も魅力の一つといえるでしょう。CoinMarketCapのランキングでは8位と、Bybitには及ばないものの、上位に位置しています。

特に、コピートレード機能は初心者にとって有用なツールとして注目されており、Bitgetの人気を支えている要因の一つとなっています。

参考：Bitget公式サイト

MEXC

MEXCは、2018年に設立されたシンガポールを拠点とする仮想通貨取引所です。

MEXCは、1,400以上という圧倒的な数の通貨ペアを取り扱っているのが最大の特徴です。

これは、他の取引所と比べても群を抜いて多く、投資家に多様な選択肢を提供しています。

また、高いレバレッジ取引や低手数料、ステーキング機能など、投資家にとって魅力的なサービスを多数用意しているのも強みといえます。

CoinMarketCapのランキングでは13位と、Bybitには及ばないものの、上位に位置しています。特に、取扱通貨ペア数の多さは、MEXCの大きな競争力となっています。

参考：MEXC公式サイト

まとめ

イーサリアムは、スマートコントラクト機能を備えた分散型プラットフォームとして、仮想通貨業界をリードしてきました。しかし近年、ソラナやカルダノなどの競合プラットフォームの台頭により、イーサリアムの市場シェアは徐々に低下しています。そのため、イーサリアムはオワコンと言われてしまいがちと言えるでしょう。

この状況に対し、イーサリアムは定期的なアップグレードを通じて、スケーラビリティ問題の解決と機能の拡張を図っています。2022年のThe Mergeによるプルーフ・オブ・ステークへの移行や、2024年のDencunアップグレードによるプロトダンクシャーディングの導入などにより、トランザクション処理能力の向上と手数料の低減が期待されています。

また、イーサリアムは世界中の開発者から支持され、活発なコミュニティを形成しています。この開発コミュニティの存在が、イーサリアムの継続的な発展と進化を支える重要な要素となっています。加えて、マイクロソフトやトヨタ自動車など大手企業との提携も進んでおり、実用性と信頼性の向上が期待されます。イーサリアムの将来性については、技術的優位性と強固なエコシステムを武器に、今後も仮想通貨業界をリードしていくと考えられます。

一方で、競合プラットフォームの動向や規制の不確実性などのリスク要因にも注視が必要です。イーサリアムの将来は、開発コミュニティの活躍、技術革新の進展、企業との連携強化などに大きく左右されるでしょう。