はじめに
手頃な価格と財務基盤が盤石、高配当であることから、個人投資家に人気の銘柄である三菱UFJフィナンシャル・グループの今後の株価の見通しを分析します。
- 上昇トレンド濃厚のたった一つの理由それは、12ヶ月移動平均線を上にブレイクしたことです。
それでは、詳細を解説していきたいと思います。
三菱UFJフィナンシャル・グループとは?
三菱UFJフィナンシャル・グループは、日本のメガバンクの一つで、世界の金融機関の中で、預金残高、貸出残高ともにトップクラスです。
メガバンク三行において、三菱UFJ銀行は、2019年度は、経常収益がトップの銀行となります。
しかし、当期純利益は三井住友銀行が首位となっています。そのため、三菱UFJフィナンシャル・グループはROEが三行の中で低い銀行となります。
三菱UFJフィナンシャル・グループのファンダメンタル分析
概要
自己資本比率は、金融業なので、一般企業と比較すると低いので、4.7%ですが特に懸念する必要はありません。
- 良い点
- 配当利回り:4.8%
売上・利益
銀行の場合は、売り上げよりも当期純利益が重要です。
- 懸念点
- 純利5y CAGR・実績:-13.7 %
EPS/BPS・配当・健全性
- 良い点
- 増配傾向
- 懸念点
- 20.3にEPSが大幅な減少
三菱UFJフィナンシャル・グループのテクニカル分析
日足チャート
日足チャートからは、25日移動平均線がサポートラインとして機能していることがわかります。
また、2021年1月から200日移動平均線の傾きが正になっていることから、長期トレンドも上昇に転じる可能性を示唆しています。
- 移動平均線
- 青線:5日移動平均線
- オレンジ線:25日移動平均線
- 緑線:75日移動平均線
- 赤線:200日移動平均線
トレンドライン
2020年10月29日の下値から2021年の年始の安値を結ぶトレンドラインが機能しています。
MACD
2/4に買いシグナルとなっています。そこから2/10まで強い上昇となっています。
RSI
RSIは70を超えて少し過熱感が出ています。利益確定の売りが出るでしょう。
フォボナッチ・リトレースメント
今後短期的に押し目を形成した場合、以下がサポートラインになる可能性が高い。
- 482円
- 468円
週足チャート
週足チャートからは、13週移動平均線がサポートラインとして機能していることがわかります。
- 移動平均線
- 青線:13週移動平均線
- オレンジ線:26週移動平均線
- 緑線:52週移動平均線
月足チャート
12ヶ月移動平均線がレジスタンスラインになっていましたが、2021年1月に上にブレイクしており、上昇トレンドに転じる可能性を示唆しています。
- 移動平均線
- 青線:12ヶ月移動平均線
- オレンジ線:24ヶ月移動平均線
三菱UFJフィナンシャル・グループのトレンド分析
トレンド分析結果
長期トレンドとしては、下落トレンドです。直近数ヶ月の上昇が長期トレンドにおいて上昇に転じるかどうかが確認のポイントとなりそうです。
また、seasonal(緑線)から、年末年始に価格をあげる傾向があります。ここから、中期的に下落しないかどうかが確認のポイントとなりそうです。
コレログラム
コレログラムは、1000日付近で小さなピークが確認されます。このことから、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は、4年周期で変動していることがわかります。
4年前の2017年は、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は大きく上昇しました。このことから、長期目線では、上昇に転じる可能性が高いです。
ただし、ピークの高さは、0.25とそこまで高くないことに注意が必要です。
一方で、600日付近とは、負の相関を持っていることがわかります。2.4年の変動とは逆方向に動くということです。2.4年前の2018年の秋は、短期では上昇、長期では下落トレンドであることから、2021年2月は短期的には下落、長期的には、上昇に転じる可能性があります。
三菱UFJフィナンシャル・グループのモンテカルロ・シミュレーション
直近5年分の株価の推移
- 横軸:日付
- 縦軸:株価
直近5年分の対数利益率の推移
- 横軸:日付
- 縦軸:対数利益率
モンテカルロ・シミュレーション
モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、221〜917円で、平均値471円で推移することが予想されます。
- 横軸:日数
- 縦軸:株価
1年後の株価のヒストグラム
- 横軸:株価
- 縦軸:度数
- ave : 453 円
- min : 221 円
- max : 888 円
まとめ
三菱UFJフィナンシャル・グループの今後の株価の見通しを分析しました。
短期投資
今は利益確定が良いと判断します。RSIが70を超えて過熱感があり、利益確定の動きが予想されるためです。
一方で長期トレンドは、上昇に転じる可能性があることから、今回は押し目を形成しにいく可能性が高いと判断します。
そのサポートラインは、482円と予想します。理由は以下三点です。
- 25日移動平均線
- トレンドライン
- フィボナッチリトレースメント
この価格まで下げてくれば、逆張りで押し目買いを狙いたいです。
長期投資
今ステイです。買いのエントリーは、今後一旦下げてきたところを狙いたいです。短期的には、若干過熱感があります。
しかし、月足チャートからも長年レジスタンスラインとして機能していた、12ヶ月移動平均線をブレイクしており、上昇トレンドに転じる可能性が濃厚と判断します。
モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、221〜917円で、平均値471円で推移することが予想されます。よってまずは、471円をエントリーポイントとしたいです。
また、コレログラムから2.4年周期で負の相関があります。
2.4年前の2018年の秋は、短期では上昇、長期では下落トレンドであることから、2021年2月は短期的には下落し、その後長期的には、上昇に転じる可能性が高いです。
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今回の記事は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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