本日、ビットコイン価格が大幅に下落し、一時50,000ドル(約710万円)を割り込む事態となりました。この急落の背景と今後の見通しについて分析します。
ビットコインの大暴落、急落の主な要因
グローバル市場の混乱
日経平均株価は、2024年7月10日に最高値で42000円を突破したもの、それ以降下落基調になりました。

その下落速度は、8月から一気に加速し、8月5日には、過去最大の下げ幅を記録しました。

日経平均株価の下落を皮切りに、リスク資産全般からの資金流出がビットコインにも波及した結果ビットコインの価格も大きく下落しました。
米国の経済指標の悪化と流動性の低下
米国の、失業率の急上昇により、特に米国では取引所から大量のビットコインが引き出され、供給不足に陥っています。
参考:Bitcoin drops below $50K: 5 reasons for Crypto Bloodbath
7月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場の予想以上に減速しています。
失業率はほぼ3年ぶりの水準に上昇しました。
労働市場が従来の想定よりも速いペースで悪化していることが示唆され、9月利下げへの道筋がほぼ確実となった。
参考:米失業率またも上昇、雇用者数は予想以上に減速-9月利下げ固まる
また、Mt.Goxの破産管財人による大量のビットコイン売却も流動性の低下の一要因となっています。
参考:Mt. Goxから30億ドル相当のビットコインが移動 市場はほとんど反応せず | 「すでに織り込み済み」との見方も
レバレッジ取引の清算
CoinGlassによると、過去24時間で、レバレッジを利用している21万7000人以上の仮想通貨トレーダーが8億4130万ドルの清算しているとのこと。
これにより、急激な価格変動に拍車をかける結果となっています。
今後の見通し
短期的な下値リスク
フィボナッチリトレースメント0.5(黄緑)のラインがサポートラインとして機能しています。
ここを突破するとなる43700$までの下落の可能性が示唆されます。

機関投資家の動向
個人的には、機関投資家はこれを機に売り込んでくることが予想されます。
それは、買い場を作るためです。
なので、個人投資家は、現物で長期目線でちょっとずつ買い増しするのがオススメですね。
個人的には、今から暗号資産投資に参入するのはオススメと考えています。
マクロ経済環境の影響
ビットコイン価格の今後の見通しにおいて、マクロ経済環境、特に米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策と景気動向が重要な要因となっています。
FRBは9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性を示唆しており、これが実現すればビットコイン価格にポジティブな影響を与える可能性があります。
以下は、市場の予想ですが、24年9月は、4.75-5.00%になるとの見方濃厚となっています。

一方で、最近の米雇用統計の弱さや製造業の低迷により、景気後退への懸念が高まっています。このような経済環境の中、投資家はFRBの動向を注視しています。
利下げ期待が高まれば、リスク資産であるビットコインへの投資意欲が刺激される可能性があります。ただし、景気後退懸念が強まれば、逆にリスク回避の動きが強まる可能性もあり、ビットコイン価格への影響は複雑です。
今後のビットコイン価格は、これらのマクロ経済要因に大きく左右される可能性が高いと言えるでしょう。
テクニカル分析
現在のRSIの水準は、22.46と2023年8月以来の水準となっており、売られすぎの状況となっています。短期的には、急速に買い戻される可能性が示唆されるでしょう。

まとめ
これまでの分析を踏まえ、ビットコイン価格の急落とその今後の見通しについて以下のようにまとめることができます。ビットコインの価格急落は、グローバル市場の混乱、流動性の低下、レバレッジ取引の清算、規制の不確実性、そして米国の経済指標の弱さなど、複合的な要因によって引き起こされました。短期的には下値リスクが残るものの、長期的には機関投資家の参入や半減期などのファンダメンタルズが支援材料となる可能性があります。特に重要なのは、FRBの金融政策や景気動向などのマクロ経済環境です。利下げ期待が高まればビットコイン価格にポジティブに作用する可能性がある一方で、景気後退懸念が強まればリスク回避の動きが強まる可能性もあります。投資家は、これらの複雑な要因を考慮しつつ、市場のボラティリティに注意を払い、自身のリスク許容度に応じた投資判断を行うことが求められます。ビットコイン市場は依然として不確実性が高く、慎重な姿勢が必要です。




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