はじめに
KDDIの株価が2020年11月2日、128.5円も急騰しました。
前日終値:2792.5
11/2(月)引け:2921
この急騰は、Googleでの検索数から予期できるのはでは?という仮説が経ちました。なぜなら、この急騰は、以下二点の情報を市場が把握したためと推定されるためです。この情報を把握するために、検索数が増えるのでは?ということが予想されますね。
- TOYOTAとの資本提携
- 自社株買い
そこで、KDDIの株価と相関のある検索ワードを探索したいと思います。
検索ワード
- KDDI
- au
- ドコモ
- 株価
- 菅さん
方法
検索ワードの人気度(Googleが検索数から算出する0-100の値)と株価の相関係数より、どのキーワードが最も相関が高いかを確認します。
検索ワードの人気度の取得方法はこちらを参照ください。
この方法で得た人気度を月単位で平均値をとります。
ある程度、長期的な見方をまずはやってみます。
実装
データ
同じディレクトリに株価を時系列で把握したデータと人気度を時系列で把握したデータを用意します。
株価のデータの取得方法はこちらを参照ください。
人気度のデータ例
date | KDDI |
2018-01-07 | 52 |
2018-01-14 | 56 |
2018-01-21 | 56 |
株価のデータ例
以下のデータの終値のみを使用します。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 | 終値調整 |
2020-01-06 | 3,237 | 3,243 | 3,211 | 3,243 | 4,504,000 | 3,243 |
2020-01-07 | 3,250 | 3,273 | 3,238 | 3,271 | 4,604,200 | 3,271 |
2020-01-08 | 3,270 | 3,277 | 3,213 | 3,241 | 6,703,200 | 3,241 |
コード(Python)
以下の例では、KDDIという検索ワードと株価の相関を把握したコード例になります。
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
def mean_m(df):
df_m = df.resample('M').mean()
return(df_m)
def read_csv(file):
df = pd.read_csv(file)
return df
def plot(trend,kabuka):
# Set background color to white
fig = plt.figure()
#fig.patch.set_facecolor('white')
# Plot lines
plt.xlabel('trend(KDDI)')
plt.scatter(trend,kabuka)
plt.legend()
# Visualize
plt.show()
#kabuka_csv読み込み
file_1 = 'kddi_kabuka.csv'
df_kabuka = read_csv(file_1)
df_kabuka = df_kabuka[['日付','終値']]
#datetimeindexに変換
df_kabuka['日付'] = pd.to_datetime(df_kabuka['日付'])
df_kabuka.set_index('日付',inplace=True)
#月平均を算出
df_m_kabuka = mean_m(df_kabuka)
print(df_m_kabuka)
#kabuka_trend読み込み
file_2 = 'kddi_trend.csv'
df_trend = read_csv(file_2)
df_trend = df_trend[['date','KDDI']]
df_trend['date'] = pd.to_datetime(df_trend['date'])
df_trend.set_index('date',inplace=True)
df_m_trend = mean_m(df_trend)
print(df_m_trend)
df_m = df_m_kabuka
df_m['トレンド'] = df_m_trend
plot(df_m['トレンド'],df_m['終値'])
#df_m.to_csv('kddi_month_data.csv')
print(df_m)
結果
結果概要
相対的には、検索ワード「株価」と株価の相関がもっとも高い。
もっとも低いのは「菅さん」。
ただし絶対的には、相関係数が、0.45程度なので、そこまで高くない。

検索ワード | 相関係数 |
KDDI | -0.155051 |
au | 0.083744 |
ドコモ | -0.326747 |
株価 | 0.455576 |
菅さん | 0.060795 |
結果詳細
KDDIの株価

検索人気の変化
KDDI
最近TOYOTAとの資本提携が話題となり、検索数が上昇傾向である。
株価が大きく変動した時に検索数が上昇している。

au
2020年5月頃にピーク。何かあっただろうか?

ドコモ
ドコモ口座流出の時期に検索数がピークになる。

株価
コロナショックの時に検索数が増加傾向。

菅さん
総理就任前後で検索数がピークになる。

考察
検索ワード「KDDI」の検索数が上昇するときは、株価は変動する傾向がある。
必ずしも、検索数が上昇と株価の上昇は連動しない。バッドニュースかグッドニュースかを判断して、検索数が急上昇した時に、売りor買いエントリーするのが良さそう。
結論
KDDIの株価ともっとも相関が高い検索ワードは、以下5つの中では「株価」である。
菅さんの検索数は、KDDIの株価(長期的)に関係ない。
- KDDI
- au
- ドコモ
- 株価
- 菅さん
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