はじめに
2020年は、2017年末以来の大相場となった仮想通貨ですが、2017年と比べてビットコイン、リップル、イーサリアムの3通貨がどのように推移したからを比較してみました。
そこから、3通貨にどのような違いがあったのかを確認してみましょう。
ビットコイン、リップル、イーサリアムの比較結果
2018年1月につけたピークの値から、現在までのビットコイン、リップル、イーサリアムの価格を比較してみましょう。2018年1月につけたピークの値を1として現在の価格までを比較しています。
この中で唯一2018年1月につけたピークより大きい価格となったのがビットコインです。
ビットコインとそれ以外とは大きな差となっています。
なぜここまでの差が生まれているのか?を考察してみましょう。
考察1:ビットコインが強かった理由
2020年に入りビットコインには、好材料となるニュースが続いたことが理由の一つだと推定されます。その理由は以下です。
米国の決済大手企業が相次いでビットコインの大量購入を発表しました。これが今回の高騰の主原因の可能性が高いです。
- 2020年9月:ビジネスインテリジェンス企業MicroStrategy社は8月〜9月にかけて、計38,250BTCを購入
- 2020年10月:米決済大手PayPalが仮想通貨業界に参入
- 2020年10月:ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏率いるスクエア社が5000万ドル(約52億円)購入
- 2020年10月:シンガポールおよび東南アジアにおける最大手銀行「DBS銀行」が独自の暗号資産(仮想通貨)取引所を解説
- 21年上半期:米決済大手PayPalの傘下のソーチャルペイメントサービスVenmoにおける売買サービスも解禁
考察2:イーサリアムが弱かった理由
- 結論からいうと、イーサリアムにとって2020年は良い年だった
- しかしビットコインよりは弱かっただけ
イーサリアムというより、アルトコイン全般が弱かった理由は、今回のビットコインの価格が上昇している背景が、機関投資家主導で上昇していることから、ビットコインからの利益が今回はアルトコイン市場に回ってこないためと推定されます。この影響によりイーサリアムの価格は、ビットコインほどは、あげてこなったと思われます。
ただ、2020年はイーサリアム2.0をローンチしています。このイーサリアム2.0とは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決したアップグレードとなります。これは、中長期的な見通しの悪さが解消されたことから、今後も価格の上昇が見込めそうです。
スケーラビリティ問題とは以下です。
スケーラビリティ問題とは、ビットコイン(BTC)のブロックサイズの上限が理由となり、ビットコイン送付の手数料高騰や、取引の処理遅延などが発生する問題を指します。ビットコイン(BTC)は、1ブロックの容量上限が1MBであるため、1ブロックに入れることのできる取引の量には限りがあります。そのため、取引の件数が増加すると、ビットコイン送付の手数料が高騰したり、取引の処理に長い時間がかかるといった問題が発生します。
参照元:https://coin.z.com/jp/glossary/90.html
考察3:リップルが弱かった理由
米SEC、仮想通貨XRPの販売巡り提訴する方針のためですね。この報道により、リップルの価格は大きく下落しました。
- 訴訟は、デジタル資産のXRPがSECに登録するべき有価証券かどうかをめぐる内容
詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
ビットコインのテクニカル分析
- ボリンジャーバンドは3σタッチが確認ポイント
まずは、ボリンジャーバンドです。12/16,17に3σ上限にタッチしてから横に動く展開となっています。
今回も仮に3σ上限にタッチすることがあれば、一旦利確が良さそうと見ています。
今はボリンジャーバンドの幅も広がってきているので、ボラティリティが高い状況です。つまり、リスクが高い状況ですので、注意しましょう。
- 5日移動平均線と25日移動平均線の乖離
- 25日移動平均線がサポートラインとして機能している
現在は、5日と25日移動平均線が大きく別れてきています。この乖離が大きいほど、一旦調整が入る可能性が高まってきます。なので、ここはチェックポイント。
次にエントリーするのであれば、25日移動平均線がサポートラインとなることを確認し、上に離れたタイミングです。25日移動平均線を割ったら損切り。利確ポイントは、その後上昇した後5日移動平均線を割れたタイミングが良いでしょう。
まとめ
2018年1月につけたピークの値から、現在までのビットコイン、リップル、イーサリアムの価格を比較した結果、一番強いのは、ビットコインです。理由は機関投資家たちのビットコインの購入です。
ビットコインは、現在非常に強い上昇トレンド。ボリンジャーバンド(標準偏差)が大きくなっているため、ボラティリティが高い状況のため、注意が必要。
次のエントリーポイントは、5と25日移動平均線のタッチポイントを狙いたいです。
ここで大切なのが、25日移動平均線にしっかりと支えられること。それを確認した上でのエントリーがおすすめです。
仮想通貨投資で大切なのは、「大きな波」に乗ること。小さい投資額で「大きな波」を見つけることが大切です。
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