はじめに
個人投資家に人気のオリックスの株価の今後を見通すために分析します。
この記事は、オリックスへ投資を検討している方、投資をしている方向けの記事になっております。
オリックスってどんな会社?
概要
- 金融を軸として多角的事業を行う会社
オリックス株式会社は、大阪府大阪市に本社を置く、日本の大手総合リース企業である。祖業であるリースをはじめ、不動産、銀行、クレジット、ベンチャーキャピタル、プロ野球球団など多くの事業を手掛けており、グループを通して多角的金融サービス業を提供している。
参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)
オリックスという会社は、事業を多角的に行っていることから、いまいち何を本業としているのかわかりにくい会社と言えますね。このわかりにくさから投資しにくさが生まれる「コングロマリットディスカウント」と呼ばれる状況になっている代表銘柄の一つです。
コングロマリッドディスカウントとは?
コングロマリット・ディスカウントとは、積極的なM&Aなどを通じて事業を多角化している企業において、単体でそれぞれの事業を営む場合と比較したとき、市場からの評価が低下し、株価が下落している状況をいう。
参照元:https://www.ycg-advisory.jp/knowledge/glossary/conglomerate_discount/
事業の見通しの難しさ=リスク
と市場は捉えるのですね。だから価格が下がる。
一方で複雑な事業モデルは、ロバスト性が高まる傾向があります。ロバスト性が高まるというのは、一部の事業が外乱因子などでダメになっても、他で補えるといった具合にあまり外乱因子の影響を総合的にみると受けにくいという意味です。
2020年11月の株価高騰の理由
- 「自社株買いを発表したこと」
詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
ファンダメンタル分析
PERが低めで、ROEは高めが良い点です。しかし、自己資本比率が少し低めです。
概要
- 良い点
- PER:10倍
- ROE:10.2%
- 懸念点
- 自己資本比率:22.6%
売上高・利益
- 懸念点
- 売上5y CAGR・実績:-1.0 %
- 営利5y CAGR・実績:-1.6 %
- 純利5y CAGR・予想:-8.7 %
EPS・配当・健全性
- 良い点
- 配当維持
- 懸念点
- EPSの下落
- 自己資本比率の減少
- ネットD純利益倍率の増加
四半期報告書 (2020/11/13)
2020/11の四半期報告書を読み解くと、減益の度合いが大きいですね。コロナウイルスの影響をもろに受けています。多角的に事業を行っているオリックスといえど、今回のコロナの影響はもろにくらっていますね。
以下の事業インパクトが大きいですね。
- 不動産事業
- 事業投資・コンセッション
- 輸送機器
- ORIX USA
- アジア・豪州
テクニカル分析
日足チャート
- 5日移動平均線と25日移動平均線がデッドクロス
- ボリンジャーバンド-3σタッチ後反発
今後の日足チャートの見通しは以下2パターンがあると思われます。
パターン1
パターン1は直近上値がレジスタンスラインとして機能し、安値を結んだラインがサポートラインとして機能するパターンです。この場合は、赤丸でのエントリーを検討したいですね。
パターン2
パターン2は直近上値のレジスタンスラインをブレイクし、一旦下がってきた後、サポートラインに変化したことを確認してからのエントリーです。
週足チャート
- ボリンジャーバンド3σ上限タッチ後反落
月足チャート
- 5ヶ月線と25ヶ月線が意識されいている傾向がある
- 現在の株価はボリンジャーバンドのミッドライン
長期目線だと現在からの買いエントリーは不利です。
なぜなら、リスクリワードの観点からです。月足チャートで直近の上値と下値を結んだ線から、リターンん利幅が低く、リスクの下落幅が大きいです。
結論
短期投資
2020年12月はなしです。今はステイです。今後エントリーするのであれば、2パターンあります。
詳細は、日足チャートの欄を参照ください。
長期投資
長期投資は、なしと判断します。理由は以下二点です。
- ファンダメンタル分析結果がよくないため
- リスクリワードが現時点ではおいしくないため(リスクが高すぎる)
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