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Python 2020年人気急上昇のわけ

Python

PythonがJavaを抜いて第2位になったことが、11月TIOBEプログラミング言語ランキングにて明らかになりました。JavaとCが上位2強が崩れるのは、20年近く前にTIOBEインデックスが開始されて以来初めてのことです。なぜここまで、Pythonが人気なのかその理由を、大手エンジニアの私が解説したいと思います。

PythonがJavaを抜いて第2位、11月TIOBEプログラミング言語ランキング
TIOBE Softwareから、2020年11月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。2020年11月はPythonがJavaを抜いて2位に付けた。長期にわたるJavaの下落と、ここ数年のPythonの大きな成長によって、今回の順序の入れ替えが起こったといえる。

データマイニング、AI、数値計算などの急成長しているため

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データマイニング (Data mining)とは、ビッグデータを統計学や人工知能などの分析手法により、「意思決定のための知識」を見出すための技術です。近年、この分野の急成長により、技術者が圧倒的に足りていない状況となりました。その結果、“ソフトウェア設計者以外の方でも”簡単にデータマイニング、AI、数値計算ができるツールのニーズが急速に高まっと言えます。そのニーズを満たすのが、Pythonという言語です。

高いコード可読性

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“ソフトウェア設計者以外の方でも”Pythonを活用できる理由の一つにコードの高い可読性があります。
なぜなら、Pythonは短いコードで記述できるためです。以下に示すように、同じ機能を実装するのに対し、C言語に比べPythonは、分量が短いことがわかります。

  • Python
def test(x):
    if x == 0:
        return 1
    else:
        return 2
  • C言語
int test(int x) {
    if (x == 0) {
        return 1;
    } else {
        return 2;
    }
}

コンパイルが不要

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Python、Perl、PHP、Ruby、JavaScriptなどは、スクリプト言語と呼ばれ、コンパイルが不要な言語です。そのため、低速で動作する代わりに短い記述で処理が可能という性質を持っています。。
ソースコードを逐次機械語に翻訳しながら実行しているわけです。
一方で、C、C++、Java、C#などは、コンパイラ言語です。コンパイラ言語とは、プログラムのソースコードを、コンピュータが実行できる形式に翻訳する必要がある言語を指します。しかも、ソースコードにエラーがあると、翻訳ができません。 ソースコードを書き直して実行するたびに、翻訳する作業が必要となります。ソフトウェア設計者以外の方には不向きの言語と言えます。

まとめ

Pythonは、データマイニング、AI、数値計算などの急成長に伴い、その技術者が不足したため“ソフトウェア設計者以外の方でも”でも学ぶことできることに起因し、人気が出たと言えます。

もし、学んでみたいという方がいらっしゃったら、こちらの記事も参照して見てください。

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