はじめに
2020年11月15日現在、日経平均株価は強い上昇トレンドの中にいます。この上昇トレンドは、どこまで続くのかという観点で、分析を行います。分析方法はトレンド分析を用います。また、社会情勢に関してもすこし考察をいれていきたいと思います。
筆者は、物理学を主に仕事にしているエンジニアです。基本的には、データドリブンなジャッジをしたいと考えています。ただし、株価予想は、テクニカルのみでは厳しい面があるので、今回は、社会情勢も考慮しています。
結論
今回の上昇トレンドは、年末までと判断します。
その理油は、日経平均株価の季節変動データにより、年末から値崩れする傾向があるからです。
個人的に短期保有目的の銘柄は、そろそろ売却してしまってもいいと考えます。遅くても12月中旬までの売却でいいのではないでしょうか?
また、現在の状況としてもコロナウイルスの第三波に対するリスクから、買いが入りにくい状況もあると言えます。ワクチン開発が成功すると大きく市場は動くことが予想されます。
現在は、米国の金融政策、日銀のETF買い入れによって、どれだけ下支えできるか?といった状況になっています。
現在の状況
日経平均株価がここまで強い上昇には、米国の以下二点の政策が下支えしていると推定されます。
- 財政出動
- 金融緩和
また日銀による、ETFの買い入れ、いわゆる”日銀砲”により、日経平均は大きく値崩れする事がなくなってきています。特に前場でTOPIX(東証株価指数)が前日比-0.5%を下回ると、日銀砲の発動が高確率になることから、前場で-0.5%を切ると投資家の買い入れが入る傾向です。
これから年末にかけては、値動きの見通しが非常に立てにくい状況と言えます。なぜなら、コロナウイルスの第三波による経済的ダメージの見通しが難しいためです。
特に欧州での感染拡大により、ユーロが弱くなるとドル売りの受け皿として、円に集中します。円高になると日経平均株価は、下がることが予想されます。
また、バイデン氏の掲げる財政対策は、円高の要因となるため、その実現可能性を注視する必要があります。
日経平均株価のトレンド分析
それでは、本題の日経平均株価をトレンド分析します。現在日経平均株価は、強い上昇トレンドの中にあります。バブル後、29年ぶりに高値を更新しました。
RSIの水準は買われ過ぎの傾向です。
MACDは買いのシグナル継続です。
まずはトレンド分析です。現在日経平均株価は、長期的には上昇トレンドにあると言えます。しかし、2018年の4月頃のピークを抜いていません。このピークを抜けるのかどうかチェックするポイントとなります。現在の日経平均の高騰は、かなり急激な高騰と言えます。この価格帯を安定されるかどうかが重要なポイントとなります。
次に日経平均株価の季節変動です。日経平均株価は、年末から値崩れする傾向があります。
なので、長期で保有している銘柄以外は年末までの売却がおすすめだと言えます。
その他のデータです。
今回の記事は、以上です。
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