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リクルートの株価大幅な下落の原因と今後の見通しを分析してみた

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2020年12月1日、リクルートホールディングスの株価が、大幅に下落した。その下落幅は、11月30日に終値4400円だったのが、2020年12月2日13:23時点で、4128円で6.2%の下落である。そこで、以下三点の観点で分析してみました。

  • 下落はいつまで続くのだろうか?
  • 下落の原因は?
  • 投資できるのか?

結論

下落はいつまで続くのだろうか?

直近のサポートラインは、4000円と判断します。一目均衡表の雲の下にタッチ(4000円付近)し、一時的に反発の可能性が高いと判断します。しかし、一旦反発後は下落トレンドに突入する可能性が高いです。

下落の原因は?

リクルート株、8社が売り出し「最大4167億円」のためと推定されます。

投資できるのか?

短期投資

今はステイを推奨します。株を保有している方は、ホールド、新規購入は控える方が良いと思います。

長期投資

今はステイです。株を保有している方は、ホールド、新規購入は控える方が良いと思います。長期目的であれば、来年の春頃に3500円を割ったらエントリーしたい銘柄です。

リクルートホールディングスの直近のニュース

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リクルートホールディングスの株価下落の原因は、株主が、12/1の株を売却するとの報道で軟調になった可能性が高いです。12/1から大幅に下落してることから裏付けられそうです。

リクルートホールディングス(HD)は30日、同社の株主8社が持つ政策保有株を最大9472万株(発行済み株式総数の約5.59%)売り出すと発表した。30日終値ベースで4167億円で、金額ベースでは2019年8月の売り出し(約3600億円)を上回る規模になる可能性がある。株式の持ち合い解消がさらに進むが、需給の緩みを懸念する見方もある。

参照元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66815890Q0A131C2DTA000/

ファンダメンタル分析

リクルートホールディングスをファンダメンタル分析します。

概要

  • 良い点
    • ROE17.2%
    • 自己資本比率50.5%
参照元:バフェットコード

売上・利益

リクルートホールディングスの売上および利益を確認します。リクルートホールディングスの成長率は非常に高いです。優良企業です。

  • 良い点
    • 売上 5y CAGR:10.9%
    • 営業利益 5y CAGR 15.9%
    • 純利益 5y CAGR 29.2%

セグメント別売上・利益

ここまで、成長できた理由をセグメント別売上と利益から分析したいと思います。

参照元:https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/upload/report_201903Q4_pm_jp.pdf

リクルートホールディングスの事業は、以下3つの柱から構成されており、なかでも人材派遣がもっとも売上収益が高いです。HRテクノロジーは、リクルートホールディングスの中では、成長領域に位置付けられている事業で、成長率が著しいです。

ここで見られないEBITDAについて解説します。

EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。

参照元:https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/e/E0022.html#:~:text=EBITDA%E3%81%A8%E3%81%AFEarnings%20Before,%E6%AF%94%E8%BC%83%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

つまり、EBITDAとは、営業利益+減価償却という計算方法といえます。リクルートホールディングスの場合は、M&Aによる発生した資産の差額は、のれんに計上されています。こののれん代を加算し、EBITDAは計算されます。

  • HRテクノロジー
    • 売上:7.7億ドルから29.4億ドルと約4倍に成長
  • メディア&ソリューション
    • 高いEBITDAマージンを維持
  • 人材派遣
    • EBITDAマージン5.9%から6.4%

HRテクノロジー

HRテクノロジー事業は、indeedとglassdoorにより、グローバルでのHRマッチング事業を拡大しています。HRマッチング事業とは、仕事を探している人と仕事を提供する方の仲介です。HRマッチング事業はリクルートホールディングスの事業の中でもっとも成長率が高い事業です。

参照元:https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/upload/report_201903Q4_pm_jp.pdf

メディア&ソリューション

メディア&ソリューションはリクルートホールディングスの中でもっとも収益が高い事業です。サービス業の方向けの集客から業務支援そして経営支援まで一気通貫して行うサービスである。現在は、業務支援そして経営支援のための「Airシリーズ」の拡充を狙っている。

このように集客メディアとしてブランディングが強いリクルートの強みをうまく活かした事業モデルで、他社はなかなか参入しにくい。一方で、サービス業の方々は、目下のコロナウイルスの影響がかなり大きいため、こういったサービスへの投資は渋るはず。今後の伸び悩みそうではある

参照元:https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/upload/report_201903Q4_pm_jp.pdf

人材派遣

人材派遣は仕事を提供する方に人材をて派遣する事業です。こちらセグメントでも、EBITDAマージンが改善していることがわかります。今後も以下にこのEBITDAマージンを改善するかが課題となっています。

参照元:https://recruit-holdings.co.jp/ir/library/upload/report_201903Q4_pm_jp.pdf

テクニカル分析

リクルートホールディングスの株価は、2020年4月から底値を切り上げる形で2020年の11月まで上昇してきました。しかし、12月1日にトレンドラインを割り込み、4月から続いた上昇トレンドの転換の可能性を示唆しています。

移動平均線

直近のサポートラインは、前回安値の4000円付近です。前回安値を割れこむかどうかが確認のポイントです。5日線と25日線がデットクロスし売りシグナルがでています。

  • 懸念点
    • トレンドラインを割れ込んだこと
    • 25日線を下に抜けたこと
    • 75日線を下に抜けたこと
    • 5日線と25日線がデットクロス
参照元:トレーディングビュー

一目均衡表

2020年の8月に一度雲の下側にタッチして、反発していますね。今回も8月のように反発するかがチェックポイントです。サポートラインが4000円付近にあることから、今回も8月のように反発する可能性が高いと言えそうです。

  • 懸念点
    • 転換線が基準線を下抜け
    • 遅行スパンがローソク足を下抜け

トレンド分析

直近5年分のリクルートホールディングスの株価周期性を確認します。
過去の傾向からも、半年ほど上昇し、3ヶ月ほど下落するという周期性が確認できます。
このことから、2020年12月からは下落トレンドが濃厚です。

季節変動データ

次にリクルートホールディングスの季節変動データを確認します。2月くらいから下落トレンドが始まり、4月に底打ちの傾向が確認できます。

今後の株価予想データ

今後の株価予想データです。年度末に値段を下げて、横ばいの見込みです。長期的には、3500円付近でエントリーを狙いたい銘柄ですね。

まとめ

リクルートの株価大幅な下落の原因と今後の見通しを分析してみました。株価の下落は、リクルート株、8社が売り出し「最大4167億円」のためと推定されます。
直近のサポートラインは、4000円と判断します。

短期投資

今はステイを推奨します。株を保有している方は、ホールド、新規購入は控える方が良いと思います。

長期投資

今はステイです。株を保有している方は、ホールド、新規購入は控える方が良いと思います。長期目的であれば、来年の春頃に3500円を割ったらエントリーしたい銘柄です。

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