どうも、月見(@Suzuka14144156)です。
本記事では、帝人の今後の株価の見通しを分析したいと思います。
というのもコロナ禍にもかかわらず比較的業績が堅調であることが、筆者は好感しており、投資を検討しているためです。
2021年以降も、コロナの影響は残る可能性もあることから、比較的強いビジネスモデルを構築している産業への投資を検討したいためです。
帝人とは?
帝人は、以下のセグメントから構成されています。
- マテリアル事業領域
- ヘルスケア事業領域
- 繊維・製品事業
- IT事業
- その他
主力は、マテリアル事業領域とヘルスケア事業領域と繊維・製品事業です。
それらの事業の詳細は以下です。
マテリアル事業領域
- アラミド事業分野
- 樹脂事業分野
- 炭素繊維事業分野
- 複合成形材料事業分野
この事業領域は、自動車、航空など、COVID-19の影響が大きい分野です。
そのため、2020年度は、大幅な減益となっています。
しかし、だんだんと回復傾向に転じており、特にSUV・ピックアップトラックを始めとする米国自動車市場が回復し、複合成形材料事業分野が大幅に改善しました。
次世代の車の材料の可能性?CFRPとは?
CFRPとは、炭素素材の材料で、軽量にもかかわらず強度がなんと鉄の10倍にもなるのです。
そのため、車や航空機の材料として、一部実用化に至っています。
テイジンは、加熱すると軟化し、冷えると固まる熱可塑性樹脂を使用したCFRPをプレス成形することで成形時間を大幅に短縮を実現しました。
この技術で、世界で初めてCFRPを1分で成形する量産技術を確立しました。
ヘルスケア事業領域
- 医薬品分野
- 在宅医療分野
- ヘルスケア新事業分野
医薬品分野の主力製品は以下です。
- 高尿酸血症・痛風治療剤:「フェブリク」
- 先端巨大症・下垂体性巨人症/神経内分泌腫瘍治療剤「ソマチュリン」
「ソマチュリン」は2020年から販売数が比較的堅調に伸び、売り上げに貢献してきました。
在宅医療分野は、在宅酸素療法(HOT)市場において、病院内における感染回避のため在宅医療導入が選択されるケースが増えたことと携帯型酸素濃縮器の展開等により、レンタル台数が伸長しました。
繊維・製品事業
医療従事者向けの医療用防護具(ガウン等)の供給が業績に大きく貢献しました。
これは、COVID-19の影響によるものが大きいと推定されます。
帝人の2021年3月の決算短信
帝人の2021年3月の決算は、ヘルスケア事業の営業利益率が高いのが特徴です。
- マテリアル事業領域:10億円
- ヘルスケア事業領域:315億円
- 繊維・製品事業:175億円
一方で、マテリアル事業領域は、営業利益は10億円と前期対比149億円の減益(94.0%減)です。
これは、大きな減少です。
帝人のファンダメンタル分析
概要
- 良い点
- PER:10.1倍
売上・利益
- 良い点
- コロナ禍にもかかわらず売り上げが堅調な推移
- 懸念点
- 純利益が赤字転落
EPS/BPS・配当・健全性
- 良い点
- 自己資本比率が増加傾向で
- 懸念点
- EPSがマイナス
帝人の最新ニュース一覧
- 日本生命保険相互会社が帝人株式会社<3401>株式の大量保有報告書を提出 – dメニューニュース
- 帝人について、日本生命保険は保有割合が5%を超えたと報告 [大量保有報告書] – minkabu PRESS
- 日本生命保険相互会社が帝人株式会社<3401>株式の大量保有報告書を提出 – goo.ne.jp
- 帝人フロンティア 「ソロテックス」で多様な製品開発 新たな注目はデニムアイテム – 繊研新聞
- 帝人、トレーサビリティーシステムの蘭企業に出資 – LOGISTICS TODAY
帝人のテクニカル分析
日足チャート
- 移動平均線
- 青線:5日移動平均線
- オレンジ線:25日移動平均線
- 緑線:75日移動平均線
- 赤線:200日移動平均線
直近5年分
直近5年は横ばいの状況です。
直近のコロナショックで、直近最安値となったものの現在は、1800円台を推移している状況です。
直近60日分
直近60日も横ばいの状況です。
MACD
MACDは5/1に買いのシグナルが発生しています。
RSI
RSIは、現在60付近で推移しています。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、現在ミッドバンドで推移している状況です。
一目均衡表
一目均衡表の雲の下で推移しています。
週足チャート
- 移動平均線
- 青線:13週移動平均線
- オレンジ線:26週移動平均線
- 緑線:52週移動平均線
月足チャート
- 移動平均線
- 青線:12ヶ月移動平均線
- オレンジ線:24ヶ月移動平均線
競合他社との比較
帝人はボラティリティが低いことから、とてもリスクが低い銘柄と言えます。
- 3401:帝人
- 3402:東レ
- 3407:旭化成
- 4188:三菱ケミカル
直近5年の年間利益率
- 帝人 :2.9%
- 東レ :-4.7%
- 旭化成 :11.9%
- 三菱ケミカル :12.1%
直近5年の年間利益率のリスク
- 帝人 :0.23
- 東レ :0.28
- 旭化成 :0.30
- 三菱ケミカル :0.29
帝人のトレンド分析
トレンド分析結果
コレログラム
トレンド分析による今後の株価推移予想
帝人のモンテカルロ・シミュレーション
直近5年分の株価の推移
- 横軸:日付
- 縦軸:株価
直近5年分の対数利益率の推移
- 横軸:日付
- 縦軸:対数利益率
モンテカルロ・シミュレーション
モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、793〜4148円で、平均値1930円で推移することが予想されます。
- 横軸:日数
- 縦軸:株価
1年後の株価のヒストグラム
- 横軸:株価
- 縦軸:度数
- ave(平均値) : 1930.0 円
- mid(中央値) : 1838.0 円
- min (最小値): 793.0 円
- max (最大値): 4148.0 円
一年後は、1930円くらいの可能性が高いとのシミュレーション結果です。
2021年5月現在で、約1800円なので、おおよそ5%程度の上昇ですね。
もう少し利率が良い銘柄を選定してもよいかなというのが個人的な意見です。
まとめ
帝人は、かなり安定している良い企業ですね。
リスクが低いのが非常によいです。
堅実に配当を狙うのであれば、良い銘柄かと思います。
車・航空業界が正常になってくれば、順調に価格を上げてきそうですね。
半年後くらいに再度投資検討してもよいかと思います。
正直COVID-19次第といったところでしょうか?
短期投資
今は投資するべき時期ではないかな?の判断です。
理由は、特に投資する材料が身受けらないためです。
ただし、半年後くらいに投資を検討してもよいかもです。
理由はトレンド分析です。
下期に株価を上げる傾向があるためです。
長期投資
今は投資するべき時期ではないかな?の判断です。
理由は、特に投資する材料が身受けらないためです。
今回の記事は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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