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マネックスグループの株価の今後の見通しを分析|急激な上昇トレンドのたった二つの理由とは?

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はじめに

最近、非常に強い上昇トレンドを見せているマネックスグループの株価の今後の見通しを分析します。

なぜここまで強い上昇トレンドとなっているのでしょうか?

今回は、この上昇トレンドの理由について詳細に分析していきたいと思います。

月見
月見

流石に過熱感があるのではないか?と見ている個人投資家さんも多いでしょう。私も現在は、過熱感が高く急激な下落リスクが高いと判断しています。

上昇トレンドの理由

上昇トレンドの原因は、以下二点と推定されます。

  • クリプトアセット事業の成長
  • 日本、米国、アジア・パシフィックの委託手数料の増加

この二点について詳細を分析し、短期投資長期投資目線でありかどうかを判断します。

マネックスグループとは?

マネックスグループは、個人投資家向けオンライン証券事業を基軸にサービス展開するグループです。

マネックスグループのセグメントは、以下6つです。

  • マネックス証券株式会社
  • コインチェック株式会社
  • トレードステーショングループ
  • マネックスベンチャーズ株式会社
  • マネックスオーストラリア証券
  • マネックスBoom証券

マネックス証券株式会社

「マネックス証券」の画像検索結果

マネックスグループ株式会社の完全子会社であるマネックス証券株式会社は、証券業を営む株式会社です。

マネックス証券の特徴の一つに、日本株や米国株の他に、様々な金融商品を取り扱っていることがあげられます。特に、投資信託やETF、FX、中国株、債券など豊富な商品ラインナップとなってい流だけでなく、米国株は、3800種類もの銘柄を取り扱っています。

コインチェック株式会社

「コインチェック」の画像検索結果

コインチェック株式会社は、現在事業の柱である暗号資産取引サービスを2014年8月に展開した会社となります。

仮想通貨の取引所としてのコインチェックのメリットは以下3点です。

  • 初心者向けで使いやすいUI
  • 取り扱い仮想通貨の種類が豊富
  • 最大年率5%の貸仮想通貨サービス

仮想通貨の取引をされる方であれば、多くの人が口座を解説している人気の取引所です。

トレードステーショングループ

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トレードステーショングループは、最新のトレーディング技術とオンラインの電子取引サービスを提供する会社です。トマネックスグループが2011年に買収した米国のオンライン証券グループとなります。

マネックスベンチャーズ株式会社

「マネックスベンチャーズ株式会社」の画像検索結果

マネックスベンチャーズ株式会社は、金融機関直下のベンチャーキャピタルです。

マネックスグループの豊富なネットワークと金融機関ということでEXIT戦略のアドバイスに強みと言えます。

月見
月見

私も新規事業立ち上げをやっていた経験があります。ベンチャーキャピタルは、豊富なネットワークが非常に大切です。特にベンチャーは単体では、信用度にかけるためこのような大きな信頼性のある会社の後ろ盾が必要不可欠なのです。その点、マネックスグループは、小回り比較的効く、ネームバリューも高いグループですよね。

マネックスオーストラリア証券

「マネックスオーストラリア証券」の画像検索結果

オーストラリアで、金融商品取引業を行う証券会社となります。

マネックスBoom証券

マネックスBoom証券グループ

香港に拠点を置くマネックスBoom証券は、アジア・パシフィック地域で初めて設立された個人向けオンライン証券会社です。

マネックスグループの決算短信|2021年3月期第3四半期決算

2021年3月期第3四半期の連結業績

  • 営業収益:前年同期比で22.5%の成長
  • 四半期利益:前年同期比で209.7%の成長

営業収益が、前年同期比で22.5%の成長と非常に順調な推移となっています。

また四半期利益に関しては、209.7%ととんでもない成長となっています。この成長もあり、現在マネックスグループの株は、注目を浴びているわけですね。

マネックスグループの主要事業は、以下三点です。

  • 金融商品取引業
  • 暗号資産交換業
  • 有価証券の投資事業

また、マネックスグループの報告セグメントは、以下5点です。

  • 日本
  • 米国
  • アジア・パシフィック
  • クリプトアセット事業
  • 投資事業

今回の成長の要因の一つに、日本、米国、アジア・パシフィックの委託手数料の増加があります。これにより、受入手数料が、25,438百万円となっています。これは、前年同期比で44.9%の増加です。

また、クリプトアセット事業により、トレーディング損益が、9,509百万円となっています。これは、前年同期比で61.8%の増加です。

これらの要因により、税引前利益が前年同期比率との比較で32.9億円から82.2億円へと成長しています。

  • この中で特に成長したのが、クリプトアセット事業です。

特に成長したクリプトアセット事業

仮想通貨の高騰に伴い、コインチェックでの取引量が増加し、利益が拡大したと推定されます。

仮想通貨は、非常にボラティリティが高い市場ですので、必然的に現在のマネックスグループのリスクが高まっている状態とも捉えることができます。ここは注意が必要なポイントと言えるでしょう。

日本セグメント

一方でマネックスグループの本業である、日本セグメントも順調です。

全四半期比較で、2.6倍にも成長しています。これは、日本株市場が非常に活況であるためと推定されます。

このことから、株式市場の活況度合いに影響を受けやすい銘柄のため、景気に左右されやすい銘柄と言えるでしょう。

そのため現在マネックスグループの株価は、絶好調と言えるでしょう。

マネックスグループのファンダメンタル分析

  • 総括するとそこまで良いファンダメンタルとは言えないです
  • 特に近年利益が減少傾向であることが懸念点です
  • 株式市場や仮想通貨の活況に乗り現状は良いですが、長期的な見通しの良さの材料に欠けると判断します
  • 特に景気に左右されやすい銘柄で、ボラティリティが高いのが懸念点です
  • 2021年2月20日現在で配当利回りも1%程度とあまり旨味はない

概要

特筆するところはないですね。自己資本比率は、6.6%と低いですが、これは、金融業であるためと言えるでしょう。

売上・利益

  • 懸念点
    • 純利5y CAGR・実績:-4.1 %

EPS/BPS・配当・健全性

  • 懸念点
    • EPSが減少傾向
    • EPSのばらつきが大きい
    • 減配傾向

マネックスグループのテクニカル分析

日足チャート

これまで、上昇トレンドを形成してきましたが、ここにきて、大陰線が出ています。これは危険なシグナルです。一般的には、売り場と考えます。よって、短期目的で保有している場合は、利益確定を検討しても良いでしょう。

  • 移動平均線
    • 青線:5日移動平均線
    • オレンジ線:25日移動平均線
    • 緑線:75日移動平均線
    • 赤線:200日移動平均線

MACD

MACDは買いシグナル継続中です。

RSI

RSIは80を突破し、ここにきて急落しています。短期的には、下落する可能性が高いと言えるでしょう。

ボリンジャーバンド

+2σをバンドウォークしています。

一目均衡表

三役好転中です。特に確認するようなことはなさそうです。しかし雲の位置がかなり低いので、下落リスクはかなり高いと言えるでしょう。

モメンタム

ここにきてモメンタムが急速に下落しています。ここからは、ボラティリティが高い展開が予想されますので、あまりエントリーを試みる時期ではないでしょう。

週足チャート

全ての移動平均線が右方上がりの上昇トレンドとなり、中期的には、上昇トレンドと言えるでしょう。

  • 移動平均線
    • 青線:13週移動平均線
    • オレンジ線:26週移動平均線
    • 緑線:52週移動平均線

月足チャート

直近5年では、2017年につけた約700円が上値でした。今回の上昇でその上値をブレイクし、大きく価格をあげる結果となりました。しかし、前回と比較し、取引量が少ないことが特徴です。一時的な上昇と考えて良いでしょう。

月足は、12,24ヶ月移動平均線がゴールデンクロスを形成しています。ただし、短期的に価格をあげすぎているために、短期的な見込みとしては、下落が濃厚です。よって、長期目線で投資する場合は、しっかりと底を形成することを確認するのが良いでしょう。

  • 移動平均線
    • 青線:12ヶ月移動平均線
    • オレンジ線:24ヶ月移動平均線

競合他社との比較

競合他社との比較では、以下三社の株価を比較しました。仮想通貨関連の事業を持つマネックスグループとSBIホールディングスの株価がこの5年で大きく成長していることがわかります。

私がもし、この銘柄の中で投資するのであれば、SBIホールディングスです。理由は、マネックスグループよりもリスクが低いためです。

月見
月見

*ただし、直近の上値も近いことから、SBIホールディングスに今すぐ投資することもないです。

  • 8698:マネックスグループ
  • 8473:SBIホールディングス
  • 8628:松井証券

直近5年の年間利益率

年間利益率は、以下のようになっています。マネックスグループが最も高いです。

  • マネックスグループ: 27.1 %
  • SBIホールディングス: 24.7 %
  • 松井証券: 2.4%

年間利益率の算出方法は以下の記事を参考にしてみてください。

直近5年の年間利益率のリスク

マネックスグループが最もリスクが高くなっています。

  • マネックスグループ: 0.48
  • SBIホールディングス: 0.37
  • 松井証券: 0.23

リスクの算出方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

マネックスグループのトレンド分析

トレンド分析結果

トレンド的には、急激な上昇トレンドを迎えていることがわかります。

一方でseasonalパターンとしては、春先から夏頃にかけて価格をあげる傾向があることがわかります。

コレログラム

コレログラムから周期性は、確認できないです。

ただし、前日の株価とは、相関関係が強いことがわかります。

トレンド分析による今後の株価推移予想

マネックスグループの株価のトレンド分析予想では、今後上昇トレンドです。

しかし、短期的には上振れし外れ値となっており、500円近くまで価格下げる可能性があります。

よって現在のエントリーは危険と言えるでしょう。

マネックスグループのモンテカルロ・シミュレーション

直近5年分の株価の推移

  • 横軸:日付
  • 縦軸:株価

直近5年分の対数利益率の推移

2018年の時の方が、瞬発的に価格が高騰していることがわかります。今回の方が徐々に上昇トレンドを迎えたことがわかります。

  • 横軸:日付
  • 縦軸:対数利益率

モンテカルロ・シミュレーション

モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、211〜4785円で、平均値1207円で推移することが予想されます。

  • 横軸:日数
  • 縦軸:株価

1年後の株価のヒストグラム

2022年の2月の株価予想結果のヒストグラムです。

  • 横軸:株価
  • 縦軸:度数
  • ave : 1543 円
  • min : 432 円
  • max : 4785 円

まとめ

短期投資

今はなしと判断します。

理由は、直近の上昇は短期的なものと判断されるためです。また、下落リスクが、500円程度まであることがあるためです。

500円までの下落リスクは、以下から確認できます。

  • トレンド分析による今後の株価推移予想

また、直近の大陰線からも短期的な下落が予想されます。急落には、十分気をつけましょう。

長期投資

今はなしと判断します。

なぜなら、短期的な上昇幅が大きくリスクが高いためです。しっかりと下落してきたところを拾うべきとの判断です。

長期投資目線でのエントリーは、500円を割ってからが良いでしょう。

投資に関してもっと知りたい、投資を始めてみたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。口座開設の方法やおすすめの証券会社について解説しています。

今回の記事は、以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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