ZホールディングスがLINEとの経営統合の報道後、大きく株価が下落しています。

3/2の始値は、678.6円で終値が、636.3円です。43.3円の下げ幅となりました。

なぜここまでネガティブな捉え方を市場がしたのか?について深堀し、今後の株価の見通しを分析していきたいと思います。
- ZホールディングスがLINEとの経営統合完了発表により、なぜ株価は大幅な下落になったのか?
ZホールディングスがLINEとの経営統合完了発表による株価大幅な下落の理由
理由1:シナジーによる営業利益への効果が出るまで長期化懸念のため

ZホールディングスとLINEの経営統合によってもたらされるシナジーとはなんでしょうか?
その一つはLINE PayとPayPayの経済圏の統合だと言えるでしょう。
しかし、その統合のためには、多くの先行投資が必要であり、直近の利益として反映される見込みが薄いことから、失望売りが発生したと考えられます。

筆者としては、ZホールディングスとLINEの経営統合、見えていたビジョンに関しては今回の発表関係なく、既知の範囲だと思います。よって、そこまで失望売りをする必要があるのか?と少し疑問を持っています。
理由2:中期計画は追加的な上振れ余地がないことによる失望売り

Zホールディングスは、巣ごもり需要に乗って、その利益を伸ばしてきており、株価も大きく成長していきました。しかし、今後はワクチン開発により、現在いまだコロナ前の価格に達していない株への資金の流入が見られます。
このような市況から、Zホールディングスのようなハイテク企業株が全体的に上振れ余地があまりないとの見方が現状強まっています。このことからZホールディングス株も価格を下げる展開となっていると推定されます。
Zホールディングスとは?
Zホールディングスに関する概要は、以下のリンク先の記事を参考ください。
Zホールディングスの決算短信|2021年3月期第3四半期
連結業績
まずは、Zホールディングスの2021年3月期第3四半期の連結業績について確認します。
売上収益・営業利益ともに15%ほどの成長しており、好調といえるでしょう。

これは、主に2019年11月に(株)ZOZOを連結子会社化したことや、アスクルグループおよび(株) イーブックイニシアティブジャパンにおける売上収益が増加したことによるものということに注意が必要です。今後、右肩上がりに成長していけるのか?という点に関しては、慎重に精査する必要があると言えるでしょう。
特に巣ごもり需要や、超PayPay祭など一時的な特需で今回の売上収益が伸びた背景に鑑みると、その成長に関しては、2021年度1年程度なのではないか?との見立てもできると思います。

今後の長期的な成長を遂げるには、LINEとの経営統合によって経済圏の選択と集中、統合を推し進めシナジーを強化することが必要と言えると思います。
2021年3月期の連結業績予想
売上収益は対前期増減率で8.3%と営業利益は、5.1%の成長見込みとなっています。

Zホールディングスのファンダメンタル分析
Zホールディングスのファンダメンタル分析に関する情報は、以下のリンク先の記事を参考ください。
Zホールディングスのテクニカル分析
日足チャート
日足チャートは、5,25日移動平均線が右肩下がりの状況で下落トレンドに入っています。2021年3月7日現在200日線をわっており、その価格は、約601円となっています。
200日線がレジスタンスラインとして機能する場合は、注意が必要です。
- 移動平均線
- 青線:5日移動平均線
- オレンジ線:25日移動平均線
- 緑線:75日移動平均線
- 赤線:200日移動平均線

MACD
MACDは売りシグナル継続中です。MACDがしっかりと買いシグナルが出てからのエントリーもありだと思います。

RSI
RSIは、30台で推移しています。過去もここら辺の値で底打ちとなるケースが多いので、そろそろ反発しても良いかと思います。

ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、3/4に-3σにタッチする場面もありました。
短期的には、かなり株価を下げていることがわかります。

一目均衡表
三役逆転中で注意が必要です。

フィボナッチ・リトレースメント
2021年3月7日現在は、605円のサポートラインを下抜けている状態です。574.2円のラインがサポートラインとして機能するかどうかの状況です。

週足チャート
- 移動平均線
- 青線:13週移動平均線
- オレンジ線:26週移動平均線
- 緑線:52週移動平均線

月足チャート
2021年3月7日現在だと12ヶ月移動平均線がサポートラインとなるかどうか?という点が確認のポイントとなります。
- 移動平均線
- 青線:12ヶ月移動平均線
- オレンジ線:24ヶ月移動平均線

Zホールディングスのトレンド分析
トレンド分析結果

コレログラム
370日付近に負の相関が確認できます。250日で約1年ですので、おおよそ1.5年周期で負の相関を持っていることになります。

トレンド分析による今後の株価推移予想
2019年末から2020年の初めの株価の動きは、2020年末から2021年の初めの株価の動きが酷似しています。
このことからも現在の株価の水準は短期的には、買いだと判断されます。トレンド的には、外れ値となっていることがわかります。

Zホールディングスのモンテカルロ・シミュレーション
直近5年分の株価の推移
- 横軸:日付
- 縦軸:株価

直近5年分の対数利益率の推移
下落よりも上昇の方が急激に動きやすい傾向がある銘柄です。このような銘柄は比較的珍しいです。
近年は、ボラティリティが高い傾向があります。
- 横軸:日付
- 縦軸:対数利益率

モンテカルロ・シミュレーション
モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、299〜1963円で、平均値687円で推移することが予想されます。
- 横軸:日数
- 縦軸:株価

1年後の株価のヒストグラム
- 横軸:株価
- 縦軸:度数
- ave : 760.0 円
- min : 345.0 円
- max : 1818.0 円

まとめ
短期投資
現在は買いと判断します。一番の理由は、トレンド分析です。
過去の傾向から、現在の株価水準は外れ値です。短期的には、上昇の見込みが濃厚なためです。詳細は、トレンド分析による今後の株価推移予想の欄を参照ください。
また、直近の下げ幅が大きく短期的に反発する可能性が高いためです。
エントリーは二回に分けるのが良いと判断します。現在の600円付近で一発目のエントリー(ピンク線のストーリ)して、仮に株価を下げる場合は、573円付近でナンピン(オレンジ線のストーリ)します。
利益確定の目標は、660円とします。ただし、状況次第です。市況が現状変化しやすい状況ですから、その状況次第では早めの利益確定をする可能性もあります。

長期投資
なしと判断します。
理由は、ファンダメンタル分析より、ハイリスクハイリターンな経営スタイルで、長期投資銘柄としては向かないと判断します。これは前回の記事同様です。
今回の記事は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。




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