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日清食品の今後の株価の見通しを分析|業績が良いのに株価下落の理由とは?

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株主優待がリッチなことで有名な日清食品の株価の今後の見通しを分析します。
日清食品の株を保有している方、これから購入を考えている方におすすめの記事となっております。

現在決算は、好調なものの短期的な下落トレンドが続いています。この下落トレンドをいつ抜けるのか?という点が投資のポイントと言えそうです。

今回はこの点について詳細にみていきましょう。

月見
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日清食品とは?

日清食品といえば、カップヌードルですよね。佐藤可士和さんのこちらの動画が私は、大好きです。

そんな日清食品は、日清食品グループの一つであり、この日清食品グループをまとめているのが、日清食品ホールディングスです。

日清食品ホールディングスは、持株会社として、グループ全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、その他経営管理などを担っています。具体的には、以下です。

  1. 即席麺の製造および販売
  2. チルド食品の製造および販売
  3. 冷凍食品の製造および販売
  4. 菓子、シリアル食品の製造および販売
  5. 乳製品、清涼飲料、チルドデザート等の製造および販売

即席麺だけでなく、チルド、冷凍食品、お菓子、デザートまで進出しているんですね。ついつい、カップヌードルの会社として有名なだけに、こんなにも様々な食品を展開しているとは、知らなかった・・・という方も多いのではないでしょうか?

日清食品グループ

  • 日清食品
  • 明星食品株式会社
  • 日清食品チルド
  • 日清食品冷凍
  • 日清シスコ
  • 日清ヨーク
  • ぼんち
  • 湖池屋

日清食品グループのブランド一覧は以下のようになっています。みなさま馴染みの深い商品がずらっと並んでいるかと思います。このようにみなさまの生活を食品という製品で支える日清食品グループですが、カップヌードルを軸に、様々な食品を展開しているのが特徴の一つです。

日清食品の決算短信|2021年3月期第3四半期

2021年3月期第3四半期の連結業績

まずは、2021年3月期第3四半期の連結業績です。対前年同四半期増減率にて、売上・営業利益ともに成長しています。特に営業利益は、40.6%と大幅な成長となっております。

これは、巣ごもり需要により食品の売上が伸びたことが要因の一つとして推定されます。巣ごもりにより外食の機会が減り自宅で、食事をとることが多くなったと思います。そのため、カップ麺やチルド、冷凍食品の売り上げが伸びたと考えられます。

また日清食品では、「日清食品グループ 中期経営計画2020」にて、本業での稼ぐ力の強化に努めており、その効果がでているものと推定されます。

その内容というのが、グローバルカンパニーの”評価獲得”です。KPIとして、海外営業利益比率を30%以上、ROE8%以上を掲げています。

日清食品グループの目指す姿

その具体的な施策として、 「一定の生活水準を満たした若者に対して、デザイン、フレーバー、プロモーションの各施策でアプローチを徹底し、効果的かつ効率的にマーケットへの浸透を図ることで、海外販売食数において1.5倍の成長を目指します」としています。

「若者の食べ物」としてのブランディング戦略で広告に力を入れて販売食数を伸ばす戦略となっています。

2020年度 海外カップヌードル販売食数 1.5倍

ターゲット領域としては、BRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国) を重点地域として、確実な利益成長を目指しているようです。

BRICsは、2000年代以降に著しい経済発展を遂げた4ヶ国の総称で、現在もなお成長を続けている国になります。そのような国をターゲットとすることで、さらなる利益拡大を日清食品は狙っています。

BRICsでは、実績として、2010年から2020年の10年間で、人口推移が1.5倍もの成長していることがわかります。よって、それだけ市場規模が広がっていると言えるのです。

2020年度 海外事業利益に占める割合 約70%

要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書

要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書を確認します。

売上収益が、258億円ほど成長しています。その結果売上総利益が、111億円成長しています。

特に懸念点はなく、プラス成長しているので、とても良いと思います。

日清食品のファンダメンタル分析

日清食品の経営状態は盤石です。特に懸念点らしい懸念点はないので、長期投資として銘柄としては悪くないと思います。ただ、少し配当が低いです。株主優待含めても株価8000円で100株保有の場合は、1.9%程度です。

正直ここは微妙な点かと思います。

株主さまご優待
日清食品グループのIR情報ページです。中長期成長戦略や財務情報など、株主・投資家向けの情報をご覧いただけます。

概要

  • 良い点
    • 自己資本比率:56.9%
    • 配当性向:39.1%

売上・利益

  • 良い点
    • 営利5y CAGR・予想:16.7 %
    • 純利5y CAGR・予想:12.3 %

EPS/BPS・配当・健全性

  • 良い点
    • EPSの成長
    • 増配傾向

業績が良いのになぜ下落するのか?

理由は、以下と考えられます。

  • 株式需給の悪化を警戒した売り
日清食品HD株の売り出し価格、3%安の7886円に - 日本経済新聞
日清食品ホールディングスは1日、みずほ銀行など銀行3行が保有する日清食HD株を1株あたり7886円で売却すると発表した。同日の終値(8130円)から3%割り引いた価格で、売却総額は約240億円になる。株式の受け渡しは4日を予定する。売り出し株数は304万1000株。内訳はみずほ銀行が168万8000株、三菱

このことから、今回の下落は、一時的なものと推定されます。そのため今後は一旦レンジで揉むと予想されます。

日清食品の最新ニュース一覧

日清食品のテクニカル分析

テクニカル的には、現状よくないチャート形状をしています。ここ数年続いていた上昇トレンドが途切れ、2020年の夏から下落トレンドを形成しているためです。

日足チャート

  • 移動平均線
    • 青線:5日移動平均線
    • オレンジ線:25日移動平均線
    • 緑線:75日移動平均線
    • 赤線:200日移動平均線

直近5年分

懸念点としては、以下のピンクのトレンドラインを下に抜けていることです。

そして直近半年は、以下のピンクのラインがトレンドラインとなっており、下落トレンド入りしています。

直近60日分

2021年2月上旬から、大きな陰線が出ており、下落が強くなっている状況です。5,25,75,200日移動平均線全て右肩下りの状況となってきているので注意が必要です。

MACD

MACDは、現在売りシグナルが継続しています。

RSI

RSIは現在30付近で推移しています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、-1〜-2σに沿って推移している状況です。

一目均衡表

三役逆転しており、雲よりしたで推移しています。

フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチリトレースメントから、7950円のライン付近で踏みとどまる可能性もありそうです。

7950円のラインを下に抜けると次は、7140円です。

週足チャート

週足の13,26週移動平均線が、右肩下りで下落トレンドです。

  • 移動平均線
    • 青線:13週移動平均線
    • オレンジ線:26週移動平均線
    • 緑線:52週移動平均線

月足チャート

月足チャートも12,24ヶ月移動平均線よりしたで推移しており、移動平均線も右肩下りになりそうな兆候です。

  • 移動平均線
    • 青線:12ヶ月移動平均線
    • オレンジ線:24ヶ月移動平均線

競合他社との比較

日清食品は競合他社との比較では、直近5年でもっとも高いリターンとなっています。一方で、ここ最近の食品業界の株価の推移と真逆なのが、味の素です。

もし、ポートフォリオを組むのであれば、日清食品と味の素を両方保有すると良いと言えるでしょう。そうすることで、リスクヘッジができます。ただし、味の素は、年利がマイナスなので、注意が必要です。

  • 2897:日清食品ホールディングス
  • 2807:味の素
  • 2875:東洋水産

直近5年の年間利益率

リターンに関しては、日清ホールディングスが圧倒的で8%を超えています。

  • 日清食品ホールディングス:8.4%
  • 味の素:-2.7%
  • 東洋水産:3.1%

直近5年の年間利益率のリスク

リスクに関してはそこまで差はないです。

  • 日清食品ホールディングス:0.23
  • 味の素:0.25
  • 東洋水産: 0.24

日清食品のトレンド分析

日清食品のシーズナブルパターン(緑)が非常に興味深い形状をしています。年間で7回ほど株価の増減を繰り返していることがわかります。非常に高周波-300〜100円の振幅で推移しています。

つまり短期的に-300円ほど下げたときはチャンスです。短期で+400円ほどの利益が見込める可能性があります。

今月待つくらいにシーズナブルパターンでは最安値を取りに来ます。そこで、エントリーして、+400円ほどの利益を狙って短期を狙うのはありだと思います。

トレンド分析結果

コレログラム

250日でおおよそ一年換算です。900日付近に負の相関が確認できます。年間さんするとおよそ3.6年です。

3.6年前は、短期的な下落トレンド後再度最高値にアタックする動きを見せています。このことから、短期的には、下落トレンドに転じ、そこから3ヶ月くらいで再度最安値に到達する可能性があります。

トレンド分析による今後の株価推移予想

短期的には現在の株価水準は低すぎるとの見方が濃厚です。

日清食品のモンテカルロ・シミュレーション

分析日:2021年3月9日(火)

直近5年分の株価の推移

  • 横軸:日付
  • 縦軸:株価

直近5年分の対数利益率の推移

日清食品は、急落しにくい銘柄と言えます。急落よりも急上昇する方が回数や振幅が高いことがわかります。このことからも比較的安定した株と言えるでしょう。

  • 横軸:日付
  • 縦軸:対数利益率

モンテカルロ・シミュレーション

モンテカルロ・シミュレーションからレンジは、4463〜20808円で、平均値8635円で推移することが予想されます。

  • 横軸:日数
  • 縦軸:株価

1年後の株価のヒストグラム

7000円前半まで株価を下げるようであれば、長期投資も検討してよいのではと判断します。というのも1年後の株価のヒストグラムをみると、7000円までは下げる確率はそれなりにあるためです。

  • 横軸:株価
  • 縦軸:度数
  • ave : 9222 円
  • min : 4617 円
  • max : 16724 円

まとめ

日清食品の今後の株価の見通しを分析しました。業績が良いのになぜ下落するのか?という点に関しては、株式需給の悪化を警戒した売りと判断します。

このことからも、短期的には今は買い場と考えています。

短期投資

ありと判断します。

理由は、トレンド分析からのシーズナブルパターンです。あと15日ほどで最安値をとったあと短期的な上昇(リバウンド)の可能性が高いためです。利幅としては、400円ほど取れるのではないか?との予想です。

エントリー判断基準の一つにMACDが使えそうです。現在売りシグナルとなっていますが、今後底打った後買いのシグナルが出るものと予想されます。そのシグナルを皮切りに買いエントリーするのがよいと判断します。

長期投資

ステイと判断します。

理由は配当利回りが低いためです。優待と合わせてもそこまでの旨味はないかと思います。なので、キャピタルゲイン狙いで、かなり株価を下げた時に逆張りで長期投資でエントリーするのはありですが、今の水準は長期目線ではそこまで低いとは言えないかと思います。

ただし、短期的な水準としてはかなり株価が低いので、中期目線(半年以内くらいの売却)であればよいかなと判断します。

来年一年は、9000〜10000付近で推移する可能性をトレンド分析から算出できるためです。

月見
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今回の記事は、以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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